HP管理人による戦評



ミニ国体 決勝  対 福島県


 1セット目、出だし5点までは、順調な滑り出しを見せる。しかし、その後相手の力のあるサーブからカットをみだされ、徐々にリズムが狂いだした。セッター本国のトス回しは、相手に読まれているかのように、ブロックがついてくる。相手は、福島大学で毎週練習試合をしている理由もあり、本国のトスワークをよく把握していた。それが原因で予選を快勝したいつものトリッキーなトスワークが通じない・・・。サイドは太田、間杉で攻めるが、二枚ブロックを相手に、何とか決めきるものの、あとが続かない。リズムを失いチーム力が低下、サーブカットでもジャッジミスが連発。流れを引き寄せることなくセットを失った。
 続く2セット目も同じような展開となる。対する福島は徐々に流れをものにしていき、結局、1セット目と同じく19点で2セット目も失った。

 あとがなくなった3セット目、2セット目途中からコートに入ったセッター伊藤をそのままコートに残しスタートを切る。
ここで、攻撃のリズムがかわり、安井を中心に攻めていくコンビバレーに移行。伊藤の冷静なトスワークで徐々に流れを引き寄せる。守備の大黒柱である間杉が安定しだしたことで、高山や太田のサーブカットも安定しだす。すべてが安定しだしたとこで、長いラリーもものにし、最後は相手を16点に押さえ3セット目を奪った。

 このままの流れでいきたい4セット目。オーソドックスな組み立てであるが、3セット目と同じように安井のバックアタックを中心にクイックを絡め、攻撃のリズムを作っていく。要所で太田が相手エースを1枚ブロックで2本連続のシャットアウト。今回初めてスタメン起用された市川も鋭いクイックを決め、点数を積んでいく。途中流れが一度切れ、攻撃が決まらなくなる展開があった。1点ほしいと願うラリーから、最後に安井に攻撃を託した。しかし、今まで決まっていたバックアタックが、相手のブロックにワンタッチをとられてしまう。そのボールが真上にあがったところ、すばやく反応した市川が相手コートに押し込んで1点。要所の得点を何が何でも得点したことで4セット目の奪取に成功。

 運命の第5セット。出だしから走りたい秋田は、理想のスタートを切ることが出来る。大量リードしたところから、安井のサーブミス。これから追い上げられ、7対7となる。次の1点を確実にとり、コートチェンジ。
 相手の切れあるスパイクも粘り強く拾い、最後は安井で得点する。粘る相手にも拾い負けず、最後は相手スパイクをブロックで止め、15点目を決めた。


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